「ほんとうは楽しい」とか「治安は、まぁ安全」とか言われても、そもそもコソボが一体どこにあるのかわからなければ元も子もないですよね。
コソボは、ここにあります!
地味な地図ですみません。フリーハンドで書いたバルカン周辺地図です。
コソボは黒く塗りつぶしてある場所です。
① アルバニア
② モンテネグロ
③ ボスニア・ヘルツェゴビナ
④ クロアチア
⑤ スロヴェニア
⑥ セルビア
⑦ マケドニア
オーストリアやチェコはスロヴェニアの上にあり、ハンガリーやポーランドはクロアチアとセルビアの上にあります。
で、こんなところにあるコソボにはどうやって行くん?かと言いますと、
A 飛行機
B バス
という方法があります。
Aの飛行機ですが、日本からの直行便はまだありません。
航空券検索サイト「Skyscanner」でチケットを見てみると、トルコ航空で安いものが見つかります。
ちなみに参考までに、1月9日成田空港発プリシュティナ行き、2月8日帰国で検索してみると、トルコ航空で63,760円のチケットが見つかりました。
ただ一つ難点なのが、行きか帰りのどちらかに必ずロングトランジットがあること。
この場合は、帰りの便で、イスタンブールにて13時間以上のトランジットです。
あと別の方法としては、近隣のセルビアかマケドニアの空港行でチケットを探すという手もあります。
そちらの空港にはLCCが乗り入れているので、比較的安いチケットが見つかります。
Bのバスは、近隣諸国からの国際バスでコソボに入国するということです。
一番問題なく入れる国境は、アルバニアーコソボ間です。
逆にちょっと緊張するのが、セルビアーコソボ間の国境。
セルビアはコソボの独立を認めていないので、「出国」のスタンプすら押してもらえません。
コソボ側に入ったら入ったで、「セルビアにはどれくらいいたのか」「コソボに何をしに来るのか」など聞かれることがあります。
かといって、日本人はコソボには90日以内の滞在ならビザもいらないですし、普通に「観光です」と答えておけば問題はありません。
この国境越えで一つ問題があるとしたら、セルビアを通らないでコソボに入国した場合です。
例えば、アルバニアやマケドニアなどからコソボに入国し、そのままセルビアに抜けることはできません。
理由は「セルビアがコソボを自国の領土とみなしているから」です。
つまりセルビアの「入国」スタンプなしでコソボにいることは、「不法滞在」ということになってしまうのです。
ややこしいのですが、ややこしいのはバルカン旅行の醍醐味だと割り切って、ここはおとなしく第三国(モンテネグロやマケドニア)にいったん出国してから、再度セルビアに入国してください。
国境でわいろを渡したりもめたりするのも無駄です。
国連で働く友人もうっかり国連パスポートを忘れ、自分のパスポートでコソボからセルビアに行こうとしたら跳ね返されたそうです。
それくらい、融通がきくとかきかないとかいったレベルではない、互いの国の存在にかかわるゆるぎないルールが適用されています。
☝セルビアの国境で「無効」押されたコソボのスタンプたち
あと、バルカン諸国はスロヴェニアを除いてシェンゲン圏内ではないので、入国と出国のたびにいちいちスタンプを押されます。
もしパスポートの残りページが少ないな、という人は気を付けたほうがいいです。
☝無駄にでかいスタンプたち。最近インクも濃くなって、しかも乾く前に閉じられるので絶対横のページが汚れる。
日本からそんな近くはないコソボですが、トルコからは飛行機で1時間ちょっとなので、トルコに行くならぜひコソボにも、どうですか?
ほら、最近トルコもどたばたしている様子ですし…。