すごく個人的な内容になりますが、というかそもそもこのブログ自体、「バルカン文化を日本に広める」と大義名分だけは掲げてますが、基本的には全部個人的なことばかり書いてますね…。
というわけで、すごく個人的な内容になりますが、プリズレンでわたしが行きつけていたカフェ・バーが明日で閉店することになりました。
すごく残念。
しかも、その店の名前、なんていうと思います?
「Te Kinezi (テキネージ)= アルバニア語で中国人という意味」っていうんですよ。
なんじゃそりゃ。
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☝テキネージの外観
なんでそんな名前がついてるかというと、この場所、バーになる前は中国人が経営する雑貨屋だったからだそうです。
単純な名前の付け方だけど、なんかいいな、と思うのはわたしだけ!?
コソボの人たち、ほんとびっくりするくらいアジアについての知識がなく、ここでかなーーーーーーりアウェイを感じてる中で、名前だけ(っていうか本当に名前だけ。別に中国のお酒が置いてるとかそんなことではない)でもアジアの風を感じられる場所ということで、本当によく行っていたんですよね。
というか、もともとは友人が経営するお店だったというのが、よく行ってた最大の理由なんですが。
友人が2年前に経営権を他の人に売り渡しても、以前の常連メンバーが極端に変わるわけでもなく、基本そのまんま(そしてマネジメントがよくなって店としての質は向上した)な感じで、いつもみんなのたまり場になっていました。
コーヒーが他と比べて美味しいとか、お酒の種類が他より豊富だとか言えばそんなことは全くなく、でもきっとここに集ってた人たちって、「とりあえずあそこに行けば誰かいるだろう」っていう気持ちで来てたと思うんですよね。
そして本当にいつも誰かしらいるんですよ。
そういう店ってなんかいい。
☝テキネージで酔っぱらった客がゴミ収集車に絡む映像
日本に帰国している時、町に出かけるとそこに存在するカフェやバーの数はプリズレンのそれと比べて桁違いにたくさんあって、ということは選択肢もゴマンとあるはずなのに、「行きたい」と思う店がそんなにない、ということがよくありました。
ふらりと町に出てふらりといい店に入ることができなかったです、わたしは。
友達とお茶しよーってなった時も、事前に誰かがネットで調べてから行く、ということがよくありましたもん。
その時ほどプリズレンのカフェやバーたちを恋しく思ったことはありませんでした。
まぁ、テキネージがなくなっても、プリズレンには他にほいくつもの店があるので、飲む場所に困るということはないですが、それでもわたしの中で一時代を築き、たくさんの思い出がある店がなくなってしまうというのは、大変残念です。
一番初めにプリズレンに行った時からのお付き合いがあるお店なんです(と言うか、この時はいろいろあって店の閉店後にその時知り合ったコソボ人=現在の友人とここでパーティーをした)。
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☝当時のパーティーの様子
そういうの抜きでも店としていい感じなので、普通にプリズレンに来るいろんな人に勧められる場所でもあったのに。
大変残念です。
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☝テキネージの中
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☝店の外に雪だるまを作るテキネージのみなさん
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☝こうやって昼も夜もここでダラダラし続けるユージョアル・サスペクツなみなさん