12月1日に、シンガポールがコソボの独立を承認しました。
これでコソボを「独立国」だと認めている国は、113か国になりました。
コソボのみなさんおめでとうございます~。
国連加盟国数が193か国なので、半分以上に独立を認めてもらっている状態ということですね。
でもコソボ自体はまだ、国連に加盟できていないのですがね。
ユネスコにも入れそうだったんですが、去年の投票では最後の最後でダメでしたし。
でも2016年にはFIFAの加盟が承認され、この前のリオ・オリンピックにも初出場を果たしました。
そんな感じで、独立しているといえばしている国です。
日本は早い段階(2008年3月18日)でコソボの独立を承認しています。
コソボに日本大使館はないのですが、業務委託をする「リエゾン・オフィス」とやらは首都プリシュティナにあります。
なんかアパートの一室で個人宅みたいな雰囲気でしたけど…(スタッフの方々はすごく親切だった)。
現時点では、ウィーンにある日本大使館が「コソボ」もカバーしています。
コソボ大使館は東京にありますよ。
宙ぶらりん状態が現地の人の生活にどれだけ影響を及ぼしているかというと、
日常生活レベルで見た感じでは、とくに弊害はなさそうに見えます。
唯一きいた話は、「Paypalがコソボの存在を認識していないため、Paypalでお金のやり取りができない」とか。
コソボパスポートもあります。
唯一セルビアに行くときは使えないみたいです。
セルビアはコソボの独立を認めていなくて、自分の国として扱っているので、もちろんパスポートの存在も否定。
コソボ人がセルビアに行くときは、IDカードじゃないとダメだそう。
あと、コソボの人がコソボ以外の国からセルビアに入ることもNGになります。
コソボ→モンテネグロ→セルビア、という順では旅行できないんですって。(コソボ→セルビア→モンテネグロはOK)
理由は聞き忘れたので今度また聞いておきます。
こんな国の状態のためか、パレスティナに対しては異様に同情的だったりします。
の割に、台湾人がコソボに来るときには招待状の取得を要求するなど、ちょっと面倒くさい措置を取っているんですが。
独立に関するジョークに、
「コソボの独立を世界で一番初めに認めた国は、当然アメリカだと思っていたらそうじゃなかったんだ。時差の関係でね。
『コスタリカ』ってアナウンスされたとき、みんな『???そんな国知らねぇよ!』ってなったんだ。」
というのがあるくらい、自分たちだって小さな国なのに、ほかの小国をなぜか見下すという癖があります。
コソボ人は、世界のほとんどの国へ行くのにビザが必要になるのですが、その中でも「アライバル・ビザでいいよ」
と言ってくれている国もあるんです。
でもそれらのほとんどが世界の中の小国。
アフリカのジブチも「アライバル・ビザでいいよ」と言っている国の一つなんですが、
それに対して「ジブチ!?アフリカ??行くわけないじゃん」という反応。
…いやいやジブチ、コソボよりははるかにお金持ってる国だからさ…とつっこみたくなります。