コソボ独立の関連で思い出したんですが、コソボにはこんな歌があります。
はじめ知ったとき冗談かと思いました。
この歌を紹介してくれたコソボ人の友人たちもゲラゲラ笑っていたので。
でも、プリシュティナにビル・クリントンの銅像建てたり、ジョージ・ブッシュという名前の通りを作ったりするあたり、
Thank you USAという強い思いがある人たちもたくさんいるのでしょう。
それにしてもなんと間延びした歌…。
一度聴いたら絶対歌える…。
あと、この曲聴いたことありますか?
コソボ人いわく「世界的にヒットした」らしいんですが。
日本でもヒットしたんかな?
☝コソボのリアーナらしい(Era Istrefi)
たしかに視聴回数とんでもないことになっています。
暇なアルバニア人たちが何回も見ただけなんちゃうか、との疑念もありますが…(そんなこと言えないけど)。
コソボのラジオでは連日かかっていました。
コソボやアルバニアでバスに乗ると、粋な計らいでいつも音楽を流してくれるのですが、
流れる曲調は全部こんな感じ。
外の景色とも合わないし、乗っている半分くらいが老人とかなので彼らのテイストとも合わないし、
かといってドライバーの趣味なのかといったらそうでもなさそうだし。
なんか、「こういう曲を流すように!」という縛りでもあるのだろうか…。
友人は一度、バスに乗る時イヤホンを忘れ、「うぁー二時間あの曲たちを聞くハメになるー地獄だーー乗りたくねぇー」と言っていました。
☝こんなのとかね (Leonora Jakupi - Ma ngat)
先ほどのコソボのリアーナさんの曲ではこんなのもあります。
以下参照。
☝1:20あたりがらすごいことになる
じつはこれはコソボのリアーナさんによるリミックスで、原曲はこちら ☟
全然ちゃうやんっ!
ドスのきいた歌声。かっこいいですなぁ…。
これは失恋の歌らしく、「恋に破れて酒ばかり飲んじゃうわ」という内容。
日本の演歌にもありますよね。
よく大衆食堂や大衆酒場でかかっています。しかもみんな歌える。そしてみんなで歌う。
若い子も感情をこめて歌うんですよねぇ~。
この曲の別バージョンのアレンジはこちら。
こちらはちょっとおしゃれ仕上がりになっています ☟
が、しかし!
こんなこじゃれた男性アーティストの曲はバスの車内ではかかりません。
かかるのは、次のような曲(ばかり)!
☝ Majk ft. Ghetto Geasy - Sjena Mo
この「喉から絞り出すような歌声」(by 友達)がバス中、いやそれだけでは飽き足らず、
連日のラジオ放送、パーティー会場、去年はクリスマス・マーケットでも爆音でかかっていました。
クリスマス・マーケットでこの選曲はないやろ!とはげしくツッコみましたが、
じつはそれ以来、わたしの密かなお気に入りソングになりました。
といったらコソボ人に馬鹿にされました。
でも絶対聞いてほしい!だってサビの部分、何度聞いても「(鳩)ポッポッポ~」って言っているように聞こえるんですもん。
あと、これは友人のいとこ。
ラッパーです。
アーティスト名は「G4SHI」で「ガシ」と読みます。
「ガシ」というのはアルバニア人の超典型的苗字で、日本でいうと「山田」みたいな。この人の名前です。
そんな典型的苗字をラッパーのアーティスト名にそのまま使ってしまう。
ちょっと綴りを工夫してるところがまたなんとも言えない。
アルバニア人歌手のMVで絶対出てくるのは、セクシーなネェちゃんと車。
バスの車内では、音楽だけでなく、このようなビデオを流されることもしばしばあります。
こちらからしたら拷問以外の何物でもないんですがねぇ。
地元の人も茫然自失として眺めているか、寝ているか(よく寝れるな)。
一体誰に需要があるのかいまいちわからないアルバニアン・ポップソングのお話でした。