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コソボのお正月

そもそもコソボには「お正月」はないので、タイトルは嘘になってしまうのですが…。

年末年始らしきものはあります。

でも日本のように、国民全体が年の瀬感、三が日感を感じた雰囲気で過ごすのとは違って、

年末年始の対する意識は個人によって足並みがかなりバラバラな印象です。

一応大晦日にあたる12月31日の夜7時以降になると、お店は閉まりはじめ、各自家族で過ごすことになるのですが、

日にちをまたいで年が明け始めたころから、飲み屋やレストランは営業をはじめ、

だんだんと人が集まり出していました。

日本のように年明け商戦があるわけではないので、新年早々ショッピングに行くということはありません。

1月1日の午前中はのんびり家族と過ごす(か家でただ寝てる)人が多く、午後になるとカフェに行き

友人・知人とおしゃべりをする、という、まぁ普段とほとんど変わらない生活です。

ただ、一つ驚いたことは、新年になった瞬間に各家から花火が上がることです。

市がオーガナイズして花火を上げて新年を祝うのではなく、

各個人が花火を買い込んでおいて、新年になった瞬間に屋上やバルコニーから一斉に打ち上げ花火を

その数分間だけは、何が起きたのかわからないくらい町中がまぶしくなります。

(冗談じゃなく照明弾でも降って来たのかと思うほど明るくなります)

へぇー楽しそう!と思うかもしれませんが、実際はかなり危険です。

全員が花火素人なため、花火の上がり方はめちゃくちゃ。

変な角度に向かって飛んでいく花火、多数→人や家に向かって花火が飛んできます。

おまけに路上では爆竹も鳴り放題。

この時間に車で通りを走ると必ず爆竹の標的にされるので要注意。

あと、フード付きの服を着ている場合も、そのフードの中に爆竹を入れられるという、

いい迷惑にもほどがある迷惑(というか被害)を被ります。

なのでそんな目に遭わないために、この時間は建物の中でおとなしくしているのが賢明です。

わたしは去年、宿の屋上からそれらの光景を見ていましたが、打ち上げ花火の下で繰り広げられるそのような行為は

なかなかの地獄絵図でした。

あと、公共交通機関についていえば、1月1日はほぼ絶望的と思っていてください。基本どこにも移動できません。

タクシーは走っています。

コソボに限って言えば、別に新年に何か大きなイベントがあるわけでもないので、宿は比較的空室があります。

スーパーマーケットの類は1月1日は休み(だったはず)。

少しばかり不規則なこともありますが、それも主に1月1日のみ。

やはり日本の「お正月」とは違って、ただの年明け~といった雰囲気にとどまりますね。

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