Balkan Insightというニュースサイトによると、トランプ大統領によるロシアとの関係修復政策の影響で、
「近い将来ロシアがコソボの独立を承認する」ことになるかも、という記事がありました。
早速コソボの友人にメールして聞いてみると、「それはありえないっしょ」と一蹴されましたが…。
現在コソボの独立は国連加盟国193か国中、113か国に承認されています。
コソボの独立はアメリカの肝いりで行われたので、アメリカと足並みを揃える国々は独立を承認しています。
しかし、常任理事国でもあるロシアと中国からの承認は、まだ得られていないんですねぇ。
ロシアは歴史的にも民族的にもセルビア寄りなので簡単には承認しないと思いますが、万が一、今回のアメリカとロシアの関係改善の影響で
コソボの独立を認めることになんてなったら…一体どうなってしまうのでしょう。
それにしても、自国の運命が大国の情勢にかなり直接的に作用してしまう国というのも本当に大変だろうなぁと思います。
同じくバルカンにあるボスニア・ヘルツェゴビナのバンド、Dubioza Kolektivの曲にU.S.Aという曲があります。
「僕はボスニア出身。アメリカに連れてって~」という、わたしをスキーに連れてって、もびっくりな曲です。
バルカン特有のユーモアが効いた歌詞で、はじめの部分では「アメリカ行きてぇな~」だったのが、
いざ行ってみると「故郷に帰りてえなぁ~こんなはずじゃなかったなぁ~」となります。
みんなに勝手に憧れられて、世界情勢を動かしていかなきゃならなくて、アメリカも大変な国ですね。