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マケドニアからの嘘ニュース


昨日、NHKの朝の番組を見ていたら、「嘘ニュースを拡散させないために」みたいな番組がやっていました。

そこでは、昨年のアメリカ大統領選挙の際、たくさんの「嘘ニュース」がネット上に流され、それがFacebookのシェアなどによって

拡散されてしまった、という話があり、

さらに、その「嘘ニュース」の出どころの多くは、「旧ユーゴスラビアを形成していた国の一つ、マケドニアから」だそうです。

わたしは恥ずかしながら全くそのようなマケドニアに関する情報を知らなかったので、

「へー!」と思わず食いつきました。

あのマケドニアから全世界に向けて嘘ニュースが発信されていたのかぁ。

こんな風に「マケドニア」に関するニュースを日本で聞くとは思ってもみなかったので興味を覚えました。

マケドニアからの嘘ニュースとは要するに、ネットで広告代を稼ぎたい若者たちがニュースをねつ造してそれを流す、

というものらしく、マケドニア人の平均月収が5~6万円なのに対し、

この嘘ニュースを流した若者たちは月に多い時で300万円くらい稼ぐこともあったそうです。

嘘ニュースの多くは、トランプ大統領(当時候補)に関するものが多く、そのうちウケが良いものは

ドランプさんがいかに有力かとか、あとはヒラリーさんに関するスキャンダラスなこととか。

なるべく刺激が強く、パッとみて「わ!」と人々が思うものを作れば、拡散する量が多いのだとか。

世界の人々はマケドニアの若者にえらくなめられたものですねぇ。

嘘ニュースを発信する機関のほとんどは、マケドニアの田舎町・ヴェレスからだったそうです。

わたしは一度ヴェレスに立ち寄り一泊したことがありますが、本当に何もない町です。

その日は夜中にヴェレスに着いたのですが、どこか泊まるところはないかと誰かに聞こうと、

とりあえずバーにでも行ってみようと思い、道を歩いている人にバーはないかと聞くと

「そんなもの一軒もない」と言われました。

これはすごい事態なんです。バルカンの町でバーがないなんて。

どんなに腐った場所でも、バー兼カフェが一つはあり、そこの人が宿を斡旋してくれるのがバルカンスタイルなんですが…。

それがない町なんて信じられませんでした。

それほど何もない町なんですね、ヴェレスというところは。

そんなところで仕事もなくお金もない若者が、一攫千金を狙うなんてある意味ドラマチックでもあります。

そしてそれが世界に多少なりもと影響を与えたとなれば、思った以上の結果なんじゃないですかね。

「嘘」自体は褒められたものではありませんが、トランプさんは「世界にFactはない、あるのはOpinionだけだ」と言っていますし…。

最近巷では「Alternative Facts  もう一つの事実」なんて言葉も流行っている(?)そうですし。

ますます混沌としてきましたねぇ。

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