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コソボでバスに乗る


たまには実用的に役立つ情報も書いておきます。

旅行者にとってコソボ国内の移動の90%はバスになります。

大きな町(プリシュティナ、プリズレン、ペヤ、ジャコバなど)にはバスターミナルがちゃんとあるのでご安心を。

お隣のアルバニアは、なぜか首都(ティラナ)にバスターミナルがないという、とんでも面倒くさいことになっているのですが、

コソボではそのような事態はありません。

ただ、地方の田舎に行くとバスターミナルがないこともあるので、公民館の前とか町の中心とかで乗り降りをすることになります。

主な路線の時刻表はネットで確認できます。

たとえばこれ(Balkan Viator)。参考にプリシュティナープリズレン間の時刻表です。

このサイトでは、コソボ国内のみならず、国際バスの時刻も確認できます。

ただ、ネット情報が必ずしも正しいとは限らないバルカンのバス事情。

国内移動ならまだしも、国際の夜行バスなどは必ずバスターミナルか泊まっている宿で確認してください。

特に国際バスは、一つの目的地に対して複数のバス会社が運行していることがあります。

バス会社のオフィスがバスターミナル内(もしくは近く)にあるので、直接足を運んで時刻や運賃を確認するのがベター。

あと、バルカンでは事前にチケットを購入していなくても、バスに乗って車掌さんから購入することもできるのですが、

たまにぼってくる人がいます。ほんと稀ですけど。

なので、国際間移動の時は前日か、バスに乗る数十分前にチケットを買うようにするのがいいです。

スコピエ(マケドニアの首都)のバスターミナルなんかは逆に、しっかり管理されているので、チケットがないと

プラットフォームに入れないようになっています(いかつい警備員がゲートで一人ひとりのチケットの有無を確認している)。

マケドニア、セルビア、クロアチア、モンテネグロではクレジットカードでチケットが買えました。

コソボとボスニアは忘れましたが、多分行けると思います。

アルバニアはさっきも言ったように、そもそも首都にバスターミナルがないので、宿の人に自分の行き先のバスが町のどこから出ているのかを確認して、

その付近にあるバス会社のオフィスでチケットを買うスタイルになります。

コソボ国内のバス移動では、トイレ休憩はありません。

まぁ国自体が小さいので、長く乗っても3時間とか。

道がくねくねしていたり、下道を走ってたくさんの場所に止まるので、数時間の移動でも結構疲れます。

車内には空調がちゃんと効いています。

空調のほかにも、絶対音楽も流れていると覚悟しておいてください。

しかも「誰得??」って感じの曲ばかり。ひどい時は前方のテレビでMVまで流れます。

だいたいの曲がアゲアゲイケイケのうるさいやつで、MVに至っては、半裸みたいな恰好の女性と車が田舎道でなんかしてる、

みたいなのばかりです。

そのようにして作り出される車内の雰囲気はとてもシュールで、一度体験してみる価値はあり。

その後、「まじ一度でいい・・・」と思うと思いますが。

あと、プリシュティナープリズレン間は、チケットに学割があります。

正規料金が4ユーロのところ、学割がきくと2ユーロになります。

ただし学生であることを証明するものが必要です。

いつもバスに乗っていて感心するのが、バルカンのバスにはバスを運転するドライバーさんのほかにもう一人、

運賃を回収する係のお兄さんが必ず乗っているのですが、

メモとかなにもしていないのに、誰がどこから乗ってきて、どこのシートに座っているか、完璧に把握しているんですよね。

しかも乗り口一つではなく、前方と中央の二か所にあるので、なかなか難しいと思うんです。

揺れる車内でおつりを渡したり一人ひとりに手書きのチケットを渡すのって、わたしだったら大変だと思うんですが

へのかっぱの顔でゆるーくやってる。

あ、ちなみに一応車内は禁煙です。

が、よーく運転手自らタバコ吸っています。

アルバニア人はバスの前の席に座るのが好きなのか、みんなして前へ前へと座っています。

後ろの方はガラガラなのに、前方だけギュウギュウなんていう光景もよく見ます。

あと、窓際よりも通路側を好んで座る人がおおい。

一人で座っている人の大半が、通路側の席にいます。

あとから乗ってきた人が、「隣いいですか?」となっても、自分がそのまま窓際の席にずれるのではなく、

一度席を立って後からのってきた人を窓側に通して、自分は相変わらず通路側、ということをします。

特に夜行バスだと窓からの冷気が入ってくるから、とかなんとなく理由は想像できますが、日中でもやはり通路側に座りたがる。

外の景色になんて全然気をとめません。

むしろカーテンを閉め切っている人多し(そして窓が汚すぎて景色がろくに見えないということも)。

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