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プリズレンの観光促進を促す紹介文


先日、プリズレンで観光業を営む友人より、「プリズレンを外国人に紹介する文章を書いてくれない?」という連絡がありました。

わたしは某旅行サイトにコソボやバルカン情報を投稿しているものなので、そのことを知っての連絡でした。

ただ、日本語ではなんとか書けるけど、英語でスラスラ書く自信ないな~と渋っていると、

「レベルなんてそんな気にしなくていいんだ。どうせほぼ内輪向けの記事みたいなものだから。内容に関するルールもないし」と食い下がってくるので、

じゃあ一週間くらいで書いてみるからちょっと待って、と返事をしました。

ちょうど、サイト用の記事がひと段落したところだったので、暇にかまけて書き出してみると、小一時間ほどで書きあがってしまった。

ノールール、というのが良かったんでしょう。

先方に、「これでどう?」と送ってみると、本当に読んだのか、速攻で「いいね!じゃあ担当者に送ってみる」と返事が。

かなりふざけて書いたものだったので、担当者から怒りの鉄拳の一つや二つが飛んでこないかちょっと心配でした。

数十分後に担当者からのメールがそのまま転送されてきて、それには「町の魅力をもっと伝えるために写真や、どんなアクティビティがあるのかを書くのが良い」

みたいなことが長々と書いてありました。

結局わたしの文章がOKだったのかNGだったのかはよくわからず終い…。

友人にも聞いてみるも、友人自体も「そこはよくわからない」とのこと。なんじゃそりゃ。

というわけでお蔵入りする可能性がほぼ高い、ふざけたプリズレン紹介の文をここに載せておきますね。

 

OK OK, since you ask us about charm of Prizren, I ‘ll tell you. First of all, we’ve got cobblestone street city center (shadarvan), 600 years’ water fountains (oh, once you drink water from it, you’ll get married here and stay here forever. So be careful), ottoman bath house (under construction by European Union for AGES. Oops, don’t get me wrong, I’m not complaining about that), beautiful mosques (Many thanks for Turkey), catholic and orthodox churches (one of them is protected by UNESCO, even tho we are not a member of it), blablabla. Jesus Christ, did you read above all? You must be tired already by now, have some rakia, it will help you. Don’t worry, I am not going to tell you those touristic things. Who do you think I am? I am not like the snobby so called journalist from Western world. And after all, Sarajevo has all of it anyway. BUT EXCEPT A FORTRESS. Prizren has a fortress! And even USA paid for its reconstruction and made it brand new. Thank you USA. You must go there to check our city out. Our city looks stunning from up there. Actually much better than being in the city. Sometimes keeping the distance from the objects is a key to live in this world, you know? Huh? Belgrade has a fortress, too? What are you talking about. You ask me why people visit Prizren? I’ll tell you why. Because we can’t travel with Kosovo passport. So instead of we going somewhere, people must visit here to meet us. Very simple system. We can be funny when we drink Peja Beer (sometimes Skopsko and Niksicko) , and we can be nice when we sleep.

以下、訳

プリズレンの魅力についてそんなに知りたいなら、教えてあげるよ。

まず、プリズレンには石畳の中心地があり、600年以上流れ続ける噴水(この水を飲むとここで結婚し、一生留まることになるという言い伝えがあるので、気を付けて)、トルコ風呂(EUによって改修中。その長いこと長いこと…。あ!これは悪口じゃないっす!)、壮麗なモスク(トルコ、ありがと)、カトリックと正教会の教会(そのうちの一つはユネスコの世界遺産なんです。コソボ自体はユネスコに加入できていないけどね)、などなどなどなど。

え!?

上の文章全部読んだの??

お疲れさま~。ま、ラキアでも飲みなよ。癒されるよ。

心配無用、ぼくはそんな観光客向けのガイドなんてしないから。

どっかの西側から来た自称「ジャーナリスト」とは違うんだから。

しかも結局、上に挙げたことって全部、サラエボに行ったら見られるしね。

でも、要塞はプリズレンにしかないよ。

おまけにアメリカが修理代を出してくれて、ピカピカになったし。サンキューUSA。

ぜひそこに上って上からプリズレンの町を見てみてよ。めっちゃきれいに見えるから。

むしろ、町なかでみるより遥かにきれいに見えるからさ。

ほら、よく言うじゃん?時には目標物から適度な距離を取るのが、この世界で生き残るコツだって、ね?

え??要塞ならベオグラードにもあるだって?何言ってるかわかんないなぁ~。

なんで人はプリズレンを訪れるのか、だって?

教えてあげるよ。なぜなら、ぼくたちのパスポートだとどこにも旅行できないからさ。

だから、人々がぼくらに会いたいのなら、ここまで来なきゃいけないんだよ。とてもシンプルだろ?

ぼくらって面白いよ!(ビール飲んでるときはね)

ぼくらっていい人間だよ!(寝てるときはね)

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