本日2月17日はコソボの独立記念日です。
今年で9回目(!)。まだまだできて新しい国なんだなぁ~と実感します。
昨年(2016年)の独立記念日はコソボにいましたが、特にこれと言うイベントの記憶はありません。
例のごとく、住民がバーでパーティーするくらい。
でもこんなパーティー、いろんな行事にかこつけて本当によーく催されているので、特別感は全くありませんでした。
あ、でも首都プリシュティナにある「NEW BORN」という、セルビアからの独立を祝う記念碑は、毎年2月17日にデザインが変更されます。
毎年、その年に合わせたメッセージが込められ、例えば去年2016年は、空に鉄線が張り巡らされた絵が描かれました。
それはコソボのビザ問題に対するメッセージで、「俺たちは未だに自由に世界を旅することができない」という思いをあらわしたものでした。
☝2016年のデザイン
そして今年のデザインは、一部報道によると、「NEW BORN」と「NO WALLS」をミックスしたデザインが考えられているとのこと。
このNEW BORNモニュメントプロジェクトを取り仕切るイスマイルさんが、文化省に許可を求めているそうですが、
当局からの連絡はまだないそう。
「WALLS」とは壁のことで、何の壁についてのメッセージかというと、
ひとつはコソボとセルビアに分断されている町・ミトロヴィッツァにある壁について、
もう一つは、アメリカとメキシコの間にトランプさんが建設したい壁について。
それらに対するアンチテーゼとして、今年のデザインは「NO WALLS」なのです。
日本ではもう17日ですが、8時間遅いコソボはまだ早朝。
さて、今年は一体どんなデザインになるのでしょうね。
NEW BORNモニュメントに関するBalkan Insightの記事はこちら
☝2013年のデザイン。コソボ独立を承認している国の国旗が描かれている。日本のもありますよ~