意外にも洗練されたカフェ・バー文化を持つコソボですが、プリズレンの中心にまた新たにいい感じの店ができていました!
その名も「Singikata シンジカータ」。
英語でいえば「Syndicate シンジケート」=労働組合のことです。
☝シンジカータの外観
なんでそんな名前を付けたのかよくわからないし、地元の人からも「共産主義の名残の店」とか言ってからかわれている始末ですが、それはさておきなかなかカフェ・バーとしてのクオリティは高い店ですよ。
まず立地が最高。
プリズレンの中心地(シャダルバン)に面していて、晴れた日の日中は外の席で優雅にコーヒーを飲めます(もちろんビールでも可)。
石畳の街並みを眺めながらコーヒー片手に過ごす時間は最高です。
一瞬、パリにでもいるのかと錯覚してしまいそうな雰囲気。しかも値段はパリの何十分の一。
飲み物の種類も他の店に比べて豊富で、めずらしくホットチョコレートとかホットココナツドリンクとかもあります。
味も美味しいです。
オーナーの叔母さん手作りのクロワッサン(リンゴ、チーズ、マク味)も置いてあります。
月に二回、週末の夜にはライブミュージックがあるのもいいです。
わたしが行ったときはフォークソングの日で、地元の人なら誰でも知っている曲ばかり演奏されるので、最後はお客さん飛び入りのカラオケ大会に発展していました。
ただ、夜は特にみんなが室内でバカバカ煙草を吸うので、ものすごい煙たくなります。
でもこれはここだけの話ではなく、バルカン全土の習慣なので仕方ないですね…。
☝持ち歌を披露するお客さん
店のインテリアも好感が持てて、中でも本棚ゾーンがいい感じに仕上がっています。
オーナーの目論見では世界中の本をそこに集めたいそうなので、読み終わっていらなくなった日本語の本を寄付するのにちょうどいいかも。
そんなわたしも日本語の本を置いてきたので、もし行ったら見つけてください。
実を言うとここは友人が去年開いた店なのですが、友人の店というのを差し引いても予想以上に居心地がよく、プリズレンの中でおすすめできる店なので紹介してみました。