日本の高速道路は景色も見れずいたって単調なものですが、アルバニアの高速道路では日々いろんな出来事で満ち満ちています。
プリズレン(コソボ)からアルバニアの首都ティラナまで高速道路でつながっているので、アルバニアに行く際には毎回この道を通ります。
両国の国境はコソボ側から高速道路に乗って10分程度のところにあるので、ティラナまで3時間の道のりのほぼ全てがアルバニア側の高速道路を走ることになります。
一応国境でチェックはされますが、両国の関係は良好、というかほぼ同じ国のような感覚なので、検問はかなり緩いです。
コソボ・アルバニアの取り決めで、ここの国境では互いの国を「出る」人はチェックせず、「入ってくる」人のみをチェックするという簡易化がなされています。
つまり、コソボからアルバニアへ行くときには、コソボ側では何のチェックもされず(よってパスポートにスタンプは押されない)、アルバニア側での入国審査のみとなります。
アルバニアからコソボに来るときはその逆になります。
今この国境の検問所を工事しているので、いずれかは二つの国の検問が一か所にまとめられることになりそうです。
それだけコソボとアルバニアが近しい国ということですね。まぁどちらの国もマジョリティが同じ民族(アルバニア人)で構成されているから当然なんですが。
しかし、いくら同じ民族が住んでいる国同士といえど、ハイウェイの出来には結構差がみられます。
一方はかつてユーゴスラビア構成国、そして現在は先進国から大量の支援を受けている国=コソボ、もう一方は何十年も鎖国していた国=アルバニア。
やはり、文化度に差が生まれるんでしょうか。
コソボ側のハイウェイは傷みもなく立派なのに対し、アルバニア側はといえば、あれれ、至る所でまだ工事中(事実このハイウェイはまだ完全には完成していないのだそう。そのため今のところ高速料金はタダ。完全に完成したらお金を取られるようになるんだとか)。
何の前触れもなく車線が減っていたり、穴が開いていたりして、結構危険です。
そして、見えるかな?
そう、ハイウェイ上を普通に人が歩いているんです。
日本の高速のように防音壁がないので、どこからでも入ってこれちゃうんですね。
なので、高速沿いの村に住む人々が普通に道を横切っていたり、脇道を歩いていたりします。
暗くなってからでも平気でそんなことをしているので、運転してる側としては一時たりともぼんやりなんかしていられません。
あと、この前アルバニアのハイウェイを走行中にみたのはこれ。
巨大なトラックが炎上していました。
いろんなドラマが巻き起こっています。
道の穴といえば、こんな作りの道がアルバニアにはありました。
なんでこんな風に作ろうと思ったんだろう…。
アルバニアで見かける車はほぼ100%メルセデスかアウディかヴォルクスワーゲンなんですが、こんな道を走らなきゃいけないんならこういった強い車じゃないと無理なんでしょうね。プリウスなんか乗ってたら道に車が負けそう。