前回は町の中心地にあるお店「シンジカータ」をおすすめしましたが、
今回もちょっと中心からはずれるけど十分町の中にあり、かつ「入りやすい」カフェを紹介します。
個人的に、コソボとアルバニアにおいて、「入りやすい店」というのは、店を選ぶ上でかなり重要な条件になっています。
こちらの記事でも書きましたが、アルバニアン社会においてふらっとコーヒーを飲みに行くのは男の文化。
よって、基本的にカフェの店内には男ばかりが溢れかえっています。
さらに別のアルバニア人的特徴として、珍しいものを「じろじろ見る」こと。
日本人みたく遠慮して「見たいけど失礼になるから見ないでおこう」なんてことはありえず、「俺が見たいから見る」という態度で挑んできます。
なので、カフェの店内に東洋人の女子が一人で入ろうもんなら、店にいる全員からの「じろじろ攻撃」に合うことは必須。
これ、全然慣れないですね、わたしは。
なので、そういう目に遭う確率が割と低い=入りやすい店ということになります。
Fellas(フェラス)は2015年夏にできた比較的新しいカフェで、内装もポップ、先進国によくある「日当たりが良く機能的な店」をそのまま無個性に移植した感じの店なので、初めは地元の人のウケはあんまりよくありませんでした。
こちらのみなさん、保守的なんでね。
新しいものに慣れるまでに時間がかかるんですよ。
多分和食の店とか開いても、初めは誰も来ないと思うな…。
最近はだんだんとその地位を確立してきているし、この「フェラスな感じ」に地元の人も慣れてきたようで、結構人も入っています。
そしてコーヒーが他と比べて美味しいと思うんです(わたしは)。
コーヒー豆はLavazaブランドが使われてて、普通より0.2~0,3ユーロ値段設定が高いですが(エスプレッソ0.7ユーロ、マキアート大1ユーロ)、うーん、やっぱり美味しい。
あと、密かにうれしいポイントとして、トイレにいつも紙がある。
そして便座にちゃんと座れる。
なんだそのポイント!って言いたくなるでしょ?でもコソボでは、なかなかこの二つの条件がそろっている「安心してできるトイレ」ってないんですよ。
大抵はどちらかの条件が欠けている、というか概ね両方ないパターンがスタンダードなので。
コーヒー飲んだらトイレに行きたくなっちゃうわたしにとって、フェラスのトイレは本当にありがたい。
そう、つまりフェラスって、「基本的に安心できる店」なんですよね。
だから入りやすいし、リピートもできるし、日本からきた友人も連れていける。
食べ物のメニューもあります。
テーブルにメニューが置いてないことがよくあり、店に入ると一目散に店員が注文を取りにやってきてはくれますが、「メニューください」と言わないとメニューは持ってきてくれません。なので何か食べたい時は、満面の笑みで手ぶらでやってくる店員に、「メニューください」と言ってください。
朝ごはんやおやつに食べるのに一番のおすすめは「ワッフル」です。
3種類あってわたしは全部試しましたが、結局のところ一番安い(1,8ユーロ)「ワッフル・クラッシック」が一番よかった。
「パンケーキ」と書かれたメニューもありますが、これ日本で食べる「パンケーキ」のイメージで注文するならやめた方がいいです。
バルカン風パンケーキ=パラチンカのことで、記事はねちょねちょして薄いし甘くないし、かかっているチョコレートの味は単調なわりに量が多くて気持ち悪くなる、という食べ物です(フェラスバージョンは。家庭で出されるのはおいしいです)。
あと、「フレンチトースト」もありますが、これも日本の甘くてふわふわしたののイメージで注文するならNG。こっちでは砂糖は使わず、食事系パンの扱いのようです。よって、ただのしょっぱい卵でコーティングされたパンが出てきます。
もし朝からがっつりいきたい!という方には、「ロクマ」というこちらの揚げパンをおすすめします。
揚げたてはとくに美味しい。これにチーズやこちらの国民的ペースト「アイバー」をつけて食べる。これはイケます。
サンドイッチやハンバーガーは、悪くないけど、格別美味しくもない。
それだったら同じような値段のシュニッツェルとかを食べた方がお得感あります。どうせパンも一緒についてきますし。
やばいですね、ここまで全くフェラスのメニューを見ず、記憶だけでかけちゃってる…。
それだけよく行く店、ということなんです。
もしプリズレンで朝ごはんやカフェにいくなら、フェラス、おすすめです!